わたしのまわりでは困ったお年寄りが増殖している。
ついこの間までは大丈夫だったひとが急にボケた。何度も電話をかけてくる。
そのたびに今までの会話はリセットされていて、一からやり直しとなる。
出来ることならこういう老人にはなりたくないものだとつくづく思う。
生きてるだけで幸せか、まわりに迷惑をかけるくらいならいない方がましか、
寿命は自分では決められないからどうしようもない。
さて、日曜日のこと。
雨も降っていないことだし…と市バスに乗る。チャリはさすがにやめておいた。
一日乗車券はいいよ。600円で何度でも乗り換えられる。途中下車だって気にならない。
ずいぶん前に一度訪れた洛北、圓光寺。とても綺麗だった記憶が蘇り、もう一度行ってみようと思った。アクセスは決してらくらくではないけど。
市バスに乗っていた(おそらく)中国人観光客が白い紙に「圓光寺」って書いたものを運転手に差し出した。「ネクスト、ネクスト」と運転手は答えた。
そうか、次で降りればいいのか…。
白川通りからは東へ徒歩。だらだらの上り。前に行ったときは原付やったんやな…。
圓光寺は紅葉が美しい。もはや穴場とは呼べないのかもしれないけど。
境内、お庭は手入れが行き届いて美しい。靴を脱いで本堂にあがるとホッと落ち着く。観光客にもやさしいお寺である。
ここからはすぐに行けると記憶していた曼殊院門跡。
歩いてみたら全然すぐじゃなかった。遠いやん、上り続くやん。
でもがんばって歩いた。
中には入らなかったけど、白壁沿いに映える赤、橙、黄色、が綺麗だったから、努力が報われる。
原付は2年ほど前に手放した。なぜなら「とても危ない」と思ったから。
転倒したら無傷では済まないのは明白だ。ヘタしたら死ぬかもしれん。
その選択は賢明だったと思う。
京都は市バスや地下鉄で大抵事足りる。それ以外は歩けよってことだ。
朝の通勤。堀川の下を歩いた。
ちょこまか動くのはセキレイかな。「止まれ」と念力を送ってみた。
ついでに古いのも貼っておく。8年前やったね。