先週末のこと。
「Kくんのお墓参りに来てるんですけど、場所がよくわからなくて…」と実家の留守電にメッセージが入ってた。
その日は仏前に同窓会誌を供えていたこともあって、わたしもそのひとのことを考えていた。亡き叔父の大学時代の親友だったひと。
息子たちもその大学のOBなので、自宅に(住所の変更手続きをしていないから?)同窓会誌が年に一度くらい送られてくる。今回、そのひとの現況メッセージが顔写真入りで掲載されていたのだった。
「亡き友人と貧乏学生時代にうどんを半分ずつ食べた」それが叔父のことだとそのひとは電話で話した。
わたしが仏壇にその記事を供えたことを話すと、そのひとは電話の向こうで泣いていた。
身内のわたしでは(もっともその頃はまだわたしも幼かったから)、わからなかったことや今でもわかりようのないことがたくさんあるのだろうと思った。
叔父が自死してからもう何年も経った。その後つづいて父母が亡くなった。
今ではその頃の話をできる人はもうここにはいない。
いろんなことがまるで無かったことのように静かに時が流れている。
台風から1週間。昨日は通院日だったので待ち時間に鴨川に出てみた。
川べりの光景に言葉を無くす。あんなに青々としていた大木が無残な姿をさらしていた。
どこかでだれかと繋がる人と人の縁。離れてしまっても目に見えない糸があるような気がした。あのひとと出会ったのもたぶんその延長線。不思議な縁。
無残な光景ばかりではなく鳥写真も貼っとく。 於、神泉苑。