おおさむこさむ
山から小僧が泣いてきた
今日は暦の上では「大寒」。一年で一番寒い時期。
ここから節分までは一気に寒さが厳しくなって、京都の底冷えが本性を発揮する。
本来はそうである季節なのに今年は暖かい。京都から底冷えが無くなるのではないかという話もきこえてくる。
昔の家は密閉性が乏しくて襖や障子からすきま風。床下は縁先から入ってくる冷風が畳を冷やす。天井からもなんだか風が入ってくる気がする。
まあ今わたしがいるここもその通りで真冬など寒いことこのうえなし。
だけど今年に関しては冷えもずいぶんとましだ。
個人的にはありがたいがこれって喜ばしいことではないんじゃないか?と不安にもなる。そんな今日このごろ。
昨日も青空広がるいいお天気だったから、図書館に予約の本を借りに行く道すがらちょっと(かなり)遠回りをして賀茂川へ。
北風強くて上りがしんどいようなら市バス乗ろうと決めて家を出たが、全然楽ちんでスイスイと北へ。
そうだ「ホルンフェルス」。賀茂川から見る山並みが昔から好き。広々としてて気持ちがいいのは出雲路橋あたり。
日ざしもやわらかくて春が来そうな雰囲気。
この辺りにはユリカモメがいなかった。
たまにはこういう広々としたところへ行くのがいい。でないとなんだか煮詰まる。
そういえば子どもがまだ小さかったころ、いろいろなストレスで押しつぶされそうになっても賀茂川へ出てみると心が少し軽くなった。ずいぶんと救われた。たかが賀茂川されど賀茂川。
二条城の前を歩いてると向かいのホテルがだいぶ出来ているのがわかる。
以前の国際ホテルほど圧迫感がない。低層で地味な感じがむしろ景色に馴染んでいる。富裕層向けの高級ホテルらしいから、多分足を踏み入れることはないだろうな。