今日は二十四節気の「白露」。秋の気配が漂い始めるころとされている。
日が暮れると、街なかの路地にも虫の声がひびく季節にはなったけれど、昼間はまだまだ残暑がきびしい。最高気温、せめて30℃を割ってほしいもの。
ちょっと話題になっている本(京都では?)『京都ぎらい』をとうとう買った。
図書館の順番が回ってくるのを待っていたけど、いつになっても来そうにないので予約を取り消した。
京都人はイケズだというが、たしかにイケズである。腹黒い。岡山にいる息子でさえ、「京都人はお高くとまってるねえ」というニュアンスのことを言われるらしい。
自分は決してそんなつもりはないのに京都自慢に聞こえるのだろうか。
離れてみて気づくことがあるようだ。
誰かが話していたか、どこかで読んだか。
京都人のイケズはある意味「暮らしの知恵」であると。100年以上に亘って同じ場所で何代も暮らしていくには、それ相当の工夫というか覚悟もいるわけで、新しく来た人はその辺のことを理解してもらいたい。嫌がらせとか意地悪と受け取らないでその言葉の裏を読むようにと。
そうは言っても近ごろは、100年も前から同じ地に住み続けている家はめっきり少なくなったけれど。
『京都ぎらい』なかなかおもしろい。こういうわたしも人に嫌な思いをさせてきたかもしれないから、今後は相手の気持ちを慮ることが大事だと感じた。
きのうは病院日。久しぶりに鴨川に出てみた。コンデジの練習も兼ねて。
やっぱり鴨川はいい。吹きわたる風が違う。
過ぎていく時間の流れも違う気がして…
天気下り坂の気配もなく日ざしが強い。暑い。
次は、連城三紀彦の情念うずまく世界にでも浸かってみようかと。