先日、三室戸寺へ行ったとき、大きな紙?に御朱印もらってた参拝者がいてドライヤーでそれを乾かす姿を見かけた。はて?と考えてみると、ここは西国十番札所だ。西国三十三ヵ所巡礼か。
三十三ヵ所というのはよく耳にするけど、いったいその三十三ヵ所というのはどこに存在するのかということが気になって調べてみた。そしたら思っていた以上に広範囲に散らばってて、遠くは和歌山、岐阜県とかでこりゃムリやと。いや、行こうって思ってたわけじゃないけど…。
実家の押入れにいくつかの掛軸がある。
その中に、こういう未完のものがあったことを思いだした。持ち歩けるように黒いビニールカバーに入ってて、祖父の名刺が名札代りにはさまってた。
たぶん生前(祖父は20数年前に亡くなった)、三十三ヵ所をまわることが出来ればとの思いがあったのだろう。
現に何カ所かの御朱印が押されている。
祖父の思いを引継いでまわることが出来たらいいな、とも考えたが、
やはり三十三ヵ所はわたしにはムリなわけで断念するに至った。
わたしは個人的にそう信心深い方ではなくて、苦しいときのみの神仏頼みといういいとこ取りをしてる。
いろいろと調べてみたところ、浄土真宗においてはこの掛軸はタブーらしいことがわかった。なんかよくわからぬが、偶像礼拝はだめとされているとかで…。
押入れには完成品も見つかった。表装は素晴らしいが先のとは趣がだいぶん違う。
観音霊場三十三ヵ所に「南無阿弥陀仏」か。違和感があるけど、案外、問題はないのかもしれない。どっちにしても宗教的なことはわからぬ。
西国三十三ヵ所は無理なわけだけど、どうやら洛陽三十三所というのもあって市内の寺院で御朱印がいただけるようだ。こっちならなんとか行けるかもしれないとふと思い、まず一番札所の六角堂から始めて見るかと秘かに目論んでいる。
タブーであろうとなかろうとわたしには気にならないことである。
何か目標的なものが欲しいと思う今日この頃。
余談。
夏至の日に近い満月を「ストロベリームーン」と呼ぶらしい。その赤い月をみると幸せになれるとか好きな人と結ばれるとかいう言い伝えがあるとか。
そんな話をチラッと聞いて、20日の満月の夜に空を見上げた。
うちの物干し(ベランダともいう)からは、雲間に見え隠れするふつうの黄色い月しか見えなかったわけだけど、なんだかとてもうれしかった。
「今夜の月を見ると幸せになれるんやって」とオットに言ったら
「まだもっと幸せになりたいの?」とオットが聞いた。びっくりポン…。
わたしは幸せに気づいていないだけなんだろうかな?
追記
よくみて見ると、高野山とか善光寺とかは三十三ヵ所じゃないんじゃない?番外とか?
四天王寺だって入ってないけど…??