寒くなってきたから天井裏のネズミも動き出した。朝、こっちにくると洗面所の石鹸が囓られている。留守の間は食べ物を置かないように気をつけているが、まさか石鹸まで囓られようとは。わたしは液体ソープを使っているからいいのだけど、石鹸は夫が使う。この際、石鹸はもう捨てて、泡の方を使ってもらおう。
「こんなんまで囓ってよっぽどひもじいんやな、かわいそうに」と夫が言った。でも、だからといってエサは置いとけないわ。
いつものお客さんが今日も布テープを買いに来て言う。
「家の中に人が入り込んでいる。24時間だれかいる。そして何かしら家の中のものを持っていったりする。」
警察にも相談しているようだけど、なかなか相手にしてもらえなくて解決しないらしい。それでこちらから警察署に電話をしてあげようという展開になった。
すると警察の方でも家族の人と話をしているということで、それなりの防犯対策をとってもらっているから、心配されないように本人に伝えてくれといわれた。
パトロールもちゃんとしているのでと。
こうなりゃ誰の話を信じればいいのかわからないけど、もしかして「せん妄」なのかと思う。話を聞けば聞くほど腑に落ちない。ありえないかも…と思うことも多い。
屋根裏の物音はネズミではないのか?金属音と思っているのは「カネタタキ」ではないか?
だいぶ前に夫も、夜中に金属音(カチカチ音)がすると言っていたが、その音がカネタタキだと判明したときはホッとしたようだった。(笑
カネタタキはまるで部屋の中にいるようによく聞こえる。もしかしたら床下とかにいるのかもしれない。
わたしもその音を不審に思って、数年前にネットで「秋の虫鳴き声」を検索した覚えがある。
そして片付けたはずのものがないのは、実はその場所には片付けていないのでは?
思い違いはだれにでもあることだ。
でもそんなこと言えないし。防犯カメラに写っていないのは誰もいないってことやんな。まさか息子もグルとか? いやいや、そんなことは知ったことではない。
ただ、こういうときはどのように対応したらいいのか。本人さんを傷つけることなく納得してもらうのは大変難しいと、それだけは言える。
「ネズミですよ」で済めば気楽な話なんだけど、ネズミは通帳盗まへんし…。そこがわからんとこやね。