まったく長い休みだこと。
休みの長さと反比例して、わたしはちっともくつろげない。
あたりまえの如く家事に追われる。むしろ平日以上に忙しい。
いっそのことわたしを置いてみんなどっかに出掛けてくれてもいいんやけど。
泊りでもかまわない。
気がついたら流しに食器とかコップとか、いつも置いてあるの。
誰なん?わたしの目を盗んで時間差で食べてる人…。(わかってるけど)
ほんとに疲れる。
この連休、救いは天候に恵まれていることと自分の体調がいいこと。
だから連日あちこち歩いている。まあ限られた時間だからそんなに遠くには行けないけど。
今日は近くでイベントもあったんだけど、わざとそれは避けて人のいないところへ行く。へそまがりでひねくれものだから(^^;)
みんなが東に向いて橋を渡っているところを私は西へ向いて渡った。完全に人の流れと逆行してたねえ。
目的地は「正伝寺」。
地元の者でもちょっとわかりにくい所にある。
だいたいの場所はわかっていたけど、案の定迷った。
同じ道を何度も通ってやっと辿り着いたときには、ホッとした。
「正伝寺」は比叡山を借景とした枯山水の庭が美しいことで有名な寺院である。
門をくぐって本堂に続く道を歩いているのは、私の他に誰もいなかった。
ひっそりとした穴場的なお寺である。
白い砂の庭に向かっていると時が止まったようで、心が落ちつく。
邪念も振りはらわれるというものだ。
(この庭は石の代わりにツツジの刈り込みが配してある)
廊下の天井は血天井と呼ばれ、かつての伏見城の床板が使われているらしい。
時が経って赤くはないが、あちこちの指の跡が生々しい。
怨念とか執念とかまでもが染み付いているようだ。
ところで今日は端午の節句。
虫干しも兼ねて五月人形の一部を飾っているが、
やっぱりこの黒い顔がこわいんやな。大人が見ても。