あれこれ雑記帳

見たことや感じたことをとりとめもなくその日の気分で書きます。

青空なのに気が重い朝

嫌な夢をみた。
ある朝、庭を見て吃驚した。荒れかけていた地面には、なぜか緑の苔と白い砂利が敷かれている。
(実家の狭い庭の話)
「きれいになったなぁ」と思ったが、よく考えると何もない。
花の咲いていたキンモクセイの木も石灯籠も、歴史を物語る守り地蔵の祠も全部なくなっている。
「どうなったん?」と夫に訊くと、昨日私のいない間に弟夫婦が来て処分していったという。
「なんで言うてくれへんかったん? 私が怒るから?」と夫に詰め寄ったところで今更どうしようもない。
「お地蔵さんまで、何処に持って行ったんやろ?」
「お寺にでも預けたんとちゃう?」
「そんな……」
私は無性に腹が立ってきて、その辺のゴミ箱などを蹴っ飛ばす。一方でもう一人の自分が「これは蹴ったら痛いよ」と言っている。
部屋を見回すと、壁に飾ってあった家族の遺影もすべてなくなっている。
「写真まで全部持って帰ってどうする気や」マジで怒りがこみ上げてくる。
しかしそれと同時に「主導権はやっぱり弟か…」と心の片隅で寂しいけれど、どこか納得せざるを得ない自分もいる。
「いよいよこれで実家も終わったな」とそのとき思った。

連休初日だというのに、目覚めが極めて悪い。

近い将来現実のこととなるのかもしれんなぁ。

でも私が銀行に行っている隙に大木まで引っこ抜くのは、絶対に無理な所業であることだけは言っておく。
「よく覚えておけ」と面と向かってはよう言わん。