今日は子どもの日。端午の節句。
うちの息子たちはすっかり大きくなったので、もう子どもとは呼べなくなった。
長男が生まれたとき、実家から五月人形を貰った。
けっこうな高級品で、とても自分たちで買える代物じゃない。
2DKの狭いマンションに住んでいたので、飾る場所もなくて
「要らない」と思ったが、両親は買ってくれた。
駈け落ち同然に家を出たというのに……
胸が痛んだ。あの頃は胸の痛むことが連続した。
「自分一人で何でも出来る
愛さえあれば乗り越えられる」
なんて甘い考えでいたけれど、あの頃本当に支えになったのは
夫じゃなくて両親だったかもしれないな、と今では思う。
提灯に入れる家紋で揉めて、
結局私の実家の家紋を入れることになった。
そんな些細なことでも、かなり落ち込んだ記憶がある。
「どうでもいいやん、そんなこと。」
あの頃に戻って、自分に言ってあげたいな。
今となっては。
鎧兜だけは毎年飾るようにしている。
今は亡き両親への感謝も込めて。