あれこれ雑記帳

見たことや感じたことをとりとめもなくその日の気分で書きます。

投票権ならぬ握手券

今週のお題「私のアイドル」
AKBの選挙権は、CDを買うことで得られるっていうことを息子から聞いた。
「それってどうや? なんかうまく乗せられてる気がするんやけど…」
と息子も言っている。もちろん家族の中で投票した者はいないが、
中には何枚ものCDを投票のために買って、売りに行くやつもいたとか。
お金が動くのはいいことなのか…。 まあいいわ。

その話で思い出したことがある。
またしても昔話になるが、
若き頃わたしはあるアイドルの熱狂的ファンであった。
純粋無垢な頃の話なので、包み隠すこともないだろう。
新御三家、そのなかでもヒロミ派だった。
何度かコンサートを観にいったのだったが、
忘れもしない、ある年、高校1年くらいの時だったか
コンサートの会場で[握手券]付きのレコードが売られた。
シングル盤だったので、そう高価なものではない。
曲はたしか「20歳の微熱」(あんまりヒットしなかった)だったと思う。
これを買わずしてなんとする。

大混雑のロビーは大変なことになっていたが、みんなが必死。
レコードはそれこそ飛ぶように売れた。

コンサートが終わってから握手会があった。
わたしは、そわそわワクワクの気分だったのに、
一緒に行った友だちが、なんとしたことか[握手券]を無くしてしまった。
「そんな大事なもの無くすかな〜」と思ったが
かといって自分のを譲るわけにはいかない。
「ごめんね。じゃあ行ってくる」とその子をおいて行くときのなんとも重い気持ち。
素顔のヒロミを間近で見た感激も忘れないが、あの子の悲しい目も忘れられない。

そしてもう一つ、
その翌日、学校に右手を包帯でグルグル巻にした子がいたことも忘れない。
彼女はヒロミ狂に近かったから、当然の行動だったか…。
それにしても、お風呂とかどうしたんやろうね。