お盆休み最終日の昨日のこと。
ここ数日のうろうろが効いて体調もパッとしなかったというのに、やり残したことがあるような焦燥感にかられて結局また出掛けた。
東山方面に行ってみようとこのあいだから思ってた。といっても考えてみれば、墓地も東山だし銀閣寺も東山でそっち方面ばかり行ってるわけだが…(^_^;)
ちょっと気分悪いと思いながら、地下鉄を乗り継いで東山駅下車。曇り空で比較的気温は低め。それでも歩くと暑い。やめておいたらよかったか…。
白川に沿って歩き知恩院をめざす。
ここがかの有名な阿闍梨橋(行者橋)か。いつもなにがしかの写真撮影とかロケとかやっていそうな場所だが昨日は静か。
京都に長年住んでいるが、案外知らないところは多い。
記憶をさかのぼれば、子どもの頃の遠足とか10代の頃に友だちとうろついたこととかはあったとしても、ほとんど覚えがないというもの。
先日京都新聞に載っていた与謝野晶子関連の記事を読んで、是非訪れてみたいと思った場所がある。
穴場とか隠れたパワースポットとかいうのが売りなので、「行った、行った」と大きな声でいうのは効き目がなくなるようでいやだけど…まあいいわ、観光地だから。
納骨堂の前の池に蓮が咲いていた。
御本尊の御前ではとても穏やかな気持ちになれる。不思議なものだ。わたしも歳かなあって思えたりして。たしかに歳だけど…(^_^;)
御影堂は修理中。最近あっちこっちでこういう大修理を見かけますな。
法然上人像にご挨拶してこの石段をのぼる。
墓地の中をぬけるとひときわ大きな墓石が見える。葵の御紋が彫られている千姫の墓。
よそさまの墓地に足を踏み入れるというのは、どうも気後れしてあっちこっちで手を合わす。
その奧にあるのがここ「濡髪大明神」。
もともとは火災除けの神様として祀られていたが、のちに祇園町の女性たちの信仰を集め、昨今では縁結びの神様「濡髪さん」として親しまれている。そのネーミングはキツネが童子に化けていたとき髪が濡れていたことに由来するらしい。(知恩院ホームページを参照)
「知恩院七不思議の忘れ傘」を置いていったのもどうやらこのキツネであるとか。
知恩院の奧の奧、もっと距離があるかと心配したけどそうでもなくて辿り着けた。
どうか、ちょっとだけでも御利益ありますように。
キツネが出てくる逸話はあちこちにある。おもしろいと思ったのは相国寺の白キツネ。
お茶会で宗匠に化けて見事なお点前を披露したらしい。そこへ本物の宗匠が現れて…。どうなったかといえば…。そういえば相国寺も未踏の地だった…(^_^;)
ついでにいえば、きのう知恩院の山門を見ていないことに今日気づいた。
どこにあったかなあ?って調べたら通ってないことがわかった。ショックやわ。
これだから素人はだめなのよ。京都人のくせにね。 また次回ということで。