ノートに日記を書いている。
プライベートモードの日記。
この年になって、そこそこの人生経験も積んできたというのに
その中身は「中学生日記」と変わらないのに気づいた。
今も押し入れのダンボールには、本物の「中学生日記」が眠っている。
昔、捨てられそうになったので実家から避難してきた。
あれは誰にも見せられない代物なのだが、かといって捨てることもできない。
古すぎてインク消えてたりして……。
和紙じゃないから虫喰いはないだろうけど。
一度出してみるのもいいかもと思う。
さて、今書いている日記のほうだが、
これまた少女趣味的内容。『チッチとサリー』の世界観だ。
だけども、そのノートに切々と書くことで気持ちが落ち着くことも多い。
口では言えない喜怒哀楽。
いい年をして「中学生がえり」をしている自分を、もう一人の自分が冷静に見ていることもある。
それでも、あこがれの人がいるってことは
いくつになっても元気の素になるのはまちがいない。
中学生の頃、
好きな人と廊下であったといえばよろこび、
話しかけてもらったりしたら、それこそ大騒ぎ…
あの頃はもう戻らないけど、
あんな盛り上がった片想いを今でも心は覚えているのかもしれない。
考えてみれば、
今あこがれている人は、初恋の人によく似ている、気もする。
原点回帰それとも、現実逃避?