今日はなんだか疲れた。原因はよくわかってる。
引取りに来たタ○○トピアノがピアノを置いて帰ったからだ。
だいたい電話だけでピアノの状態がほんとうにわかるのか?という心配はあった。
結局、これは買取れないので…と言われるような気もしていた。
あの配送のオジサン方も気の毒なこと。よくある話なんだろうけど。
まったく…なんともあと味が悪い。
実家のピアノはかなりの年代もので調律も数十年してないから、買取りなんてしてもらえないとばかり思っていた。
でも今回色々事情があってこのピアノを手放すことにした。まずこのスペースを空けたかったのだ。
ネットで何社かの見積りをとったりしてたのだが、やはり大手の某ピアノが積極的で一番高い値をつけた会社と同じ料金で買取ると言ってきた。
その引取り(買取り)が今日予定されていたのだ。
鍵盤問題なし。ペタル問題なし。あと、中の状態も思っていたよりもきれいだった。
錆とかもない。だけど致命的な問題が隠れていたらしい。
「ここ見て下さい。小さい穴がいくつかあるでしょ?」
とピアノの背面、枠のあたりをみるとたしかに針で刺したような穴があいている。
「これは虫食いなんですよ」
ネズミの被害も大きな傷もないから大丈夫…なんて大間違いで、こんなの気付くはずもない虫食いの穴が致命的とは。「他のピアノにもうつるので持ち帰れません」と電話のおねえさんに断言された。
「費用は高額になりますが廃棄のお手続きもできます。どうされますか。いずれにしても今日の引取り廃棄はむりです」と。
あまりにもガックリ来たので「わかりました。また検討します」と答えた。
まあ、仕方ない。しばらくはこのまま置いておく。「置いておけ」と両親の遺影が睨みつけてるような気もした。わたしが小学生のころ、このピアノは一体いくらしたのか?サラリーマンの月収の何ヶ月分だったのか?とか、いろいろ考えさせられた。
調律の費用、ピアノ教室の月謝…数えればきれいがない。それに対してわたしは感謝の気持ちをどれだけ持っているのか…。
どっちにしてもしばらくは手をつけたくない気分になった。
まったく別件だが。
隣の人に『文藝春秋』を買ったことがバレていた。
おかしいなあ?「なんで知ってるの?」って思わず聞き返してしまったわ。
「そこに置いてたやん」って店の机を指差された。え?見た?外から見えた?
すごい人や。
「買おうと思ってオオガキ書店行ったけど売り切れでなかったわ。いつでもいいし読ませてくれへん。『火花』だけ読んだら返すし」
しゃあないな。
「あんまりたいしたことなかったで」と言ってしまうわたしはどこまでいじわるなんやろね…(^_^;)