成人式もなんとか終わった。二十歳の誕生日もそれまでに過ぎていたので、まちがいなく息子たちは成人したということになる。
でもそれで生活が変わることもないし、裕福になることもない。当たり前だけど。
「国民年金払ってください」という督促が来るくらいか。学生免除の手続きに行くように、と言っておかなくては。
長男はチャラい質だったから、成人式には車で乗りつけ一日中遊び回っていたような記憶があるが、下の2人はそれにひきかえ堅実だ。そして友人たちもみんなとってもかわいい。地元の神社での成人祭を終えたスーツ男子たちは、うちの狭い居間で膝つき合わせて神社の赤飯を食べていた。おかずはない。お茶は出してあげたけど。
とても楽しそうで、かわいかったので写真を撮ろうと思ったが、家の中があまりきれいじゃなかったから他のお母さんたちに見せられないと思ってやめた。
やっぱり撮っておけばよかったかなあ。
午後は市の成人式に出て、友人宅で少々ゲームをして?晩ごはんには帰ってきた。
式典では、とてもつらい経験をしてきた成人の話を聴いた、聴かされたという。
それと比べたら君たちはなんて幸せなことよって言われているみたいな気がしたと。
苦労話もいいけど、もっと夢を語ってほしいと思ったと言ってた。
重すぎてしんどい、感動の声を上げる市長もしらじらしい…って、わかる気がする。
成人式典もお涙頂戴の劇場型になってきているのか。
とはいっても、むかしむかし私は市の式典に参加していないんだけどね。
ほんとにすっかり昔話になってしまったわ。
私の振袖だれか着ませんか。