知らない人から電話がかかってきた。「ごぶさたしてます」といわれてもわたしはあなたを存じません。
どうやら、わたしですらまだ生まれていない頃にここで働いていた人らしい。知らないはずだわ。一体何年前のことなのよ。
言えることは、あなたを知っている人はもうここにはだれもいないということ。
仕事つながりの会社の電話番号を聞かれたから教えてあげたけど、たぶんそこの人も「は?どちらさま?」って言いそうだ。気の毒だけど。
もしかして浦島太郎?
失礼ながら、もしかして少々惚けておられる?
そういえば、
病院で働いていた頃のことを思い出した。
とっくに退職した事務長から「今日は休ませてもらうので○○院長に伝えておいてくれ」という電話がかかってくるらしい。受けた人は「はいはい、わかりました」って答えておくんだって。その○○院長もその時すでにいない人だった。
歳をとっても働き盛りの記憶って強く残るもんだなあって思った。
その電話の人、わたしと同じ名字だったからよけいにヘンだったわ。
「どちらの××さん?」って夫が自分の名字を連呼してたからおもしかった。
わたしが知らないんだから、尚更夫は知るはずもない。でも「ごぶさたして…」とかゴモゴモ言ってた…(^_^;)
天候が不順。晴れたり降ったり雷鳴ったり。
風の音が不気味に聞こえてる。
さっき、北の空に幅広の虹が出ていた。空が開けた場所で見たらきっときれいだっただろうな。このあたりはビルや電線で空がよく見えないのよね。