「双子ちゃんのお母さんやったねえ」後ろから声を掛けられた。
「しまったー、つかまってしまったー」
夕方のスーパーで話し好きのおば(あ)さまにつかまった。まあ、時候の挨拶ぐらいで話は終わるだろうと甘く見積もっていたのだが、なんのなんの現実はそんなに甘くはなかった。
「双子ちゃん何年生にならはったん?」ではじまった会話(会話じゃないし独り語りだし…)は、このところの景気の話、年金の話、それからその人の開店のいきさつからバブルの話までいつになっても終わらない。帰りたい…。そういうときに限って知り合いも現われず、誰も助け舟を出してくれない…(T_T)
「もう聞きたくないよ~つまんないダンナだけど待っているんだよ~」と心の中で思ったが、「じゃあ、また」とか言えなくて、かなりの時間をその会話にとられる結果となった。スーパーの冷麺が並んでいるところで、なんで政治の話までしんとあかん?
それに、あんたが大昔、小学校の修学旅行でどこに行ったかなんて、わたしにゃ興味ないんだよ。聞いてもいないのよくしゃべる…ちょっとおかしいの?
納得いかないのは、ひとの歳を聞いておいて「あなた、あんがい若いのね」って。そこ感心するところ? わたしとしてはどういうふうに理解したらいいのでしょうか。見た目老けてるってことなのですか?
「わたしは何も手入れしていないけど、シワとかないでしょ?」って、はいはい…。
ここにぐちぐちと書くほどのことでもないんだけど、こういう疲れって後味悪すぎ…。
今度姿を見かけたら、即ドロンします。