晴れの日が続いている。今日はとくに暑い。
雨も本来は必要なのだが、私としては髪の毛をいじくりまわす必要がないのはうれしい。
雨の日、何がイヤだって一番つらいのはくせ毛。
いっそのことクルクルにしてしまってもいいんだろうが、何せクセからのカールなのでバランスも悪くて今イチかわいくない。(かわいい必要などない?)
ヘアアイロン片手に格闘している三男に、「雨が降らへんし助かるよなあ」って声をかけた。三男は生粋のクルックルくせ毛。伸ばそうとするのはむしろムダな努力だと思われるが、シャンプーのあとはドライヤーとアイロンでのセットに余念がない。けなげな息子だと思う。「いっそ丸刈りとかどうなの?」って意見もあるが、絶対にそれはムリらしい。双子の片割れは、刺さりそうなほどの直毛だったりするのに。
カッコーカッコー♪がまた聞こえてる。
となりのうちでリコーダーの練習がつづいている。もう少しでバッチリだよ。
昨夜、今年初めての螢を見た。
家のすぐ前に細い水路があるんだけど、そこで螢を見たのは初めてだ。
きっと哲学の径とかには、たくさん飛んでるんだろうなと思った。
私は街中育ちで田舎もなかったから、螢なんて実物を見たことがなくて、
大人になってはじめて天然の螢を見たときはゾクッとしたものだ。
ゾクッって変だけどね。真っ暗な神社の小川がちょっと怖かったせいもあって、
そこに未知の生き物が光りながらふわふわ飛んでいたもんだから。
螢には命のはかなさを感じる。それにひきかえ台所でウロウロしている黒い奴は人間が滅んでも滅ばないだろうな……ってオチが悪いけど。