久方ぶりに結婚式に列席した。
あいにくの空模様だったが、琵琶湖が目の前にひろがるチャペルでの挙式は、若い二人にお似合いだった。
でも、着慣れぬ留袖なんぞを着て渋滞の中、息子の運転で出掛けたので行くだけで疲れてしまった。
案の定予定通りに到着出来ず、
「だから高速通ればよかったのに」とか「家を出るのが遅かったし」とか、言いたいところをぐっとこらえて無言で堪える。着く前から気分悪い。
「だいたいこんな遠いところで式をするほうが悪い」ってなことをダンナが言い出す。
「仕方ないやん、きっと急に決まったから空いてへんかったんとちがうの?」
それでも到着したら笑顔で参列。
チャペルウェディングでは、外国人の?牧師さんが英語と日本語を織り交ぜて執り行う。
そして日頃は仏教徒であっても、讃美歌を歌い「アーメン」ととなえる。
厳かなというよりも、あっという間に式は終わった(^_^;)
こんな感じだったっけ?そう、こんな感じ。
「死が二人を分かつまで、夫を愛し節操を守り抜くことを誓いますか?」と問われ
「はい、誓います」と誓ったのはいつのことだったか?
原点に立ち返ったというか、立ち返らされた気がした。
みんなが誓いの言葉を守り通せるならば、離婚率も激減するだろうなってふと思う。
きのう誓った若い二人も、あの言葉を忘れずに、
健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しきときも…二人でがんばってほしいものだ。
披露宴も、堅苦しく長ったらしい祝辞に辟易することなく、
映像や音楽、パフォーマンスやサプライズなど趣向がこらされて、今風だなあって思うところが多かった。ウェディングの様相もずいぶんと変化しているんだな。
新郎の父である弟が、いつの間にか亡き父親によく似てきた。
そしてそういう私も、母の形見の留袖を着てまた一層、母に似てきた。
こうして家族が引き継がれていくんだと思うと、胸がいっぱいになって涙が出そうだった。
年頃の甥っ子姪っ子、そして息子たち、これからどうなるだろうか。
期待と不安がひろがる。
まあ何はともあれ、おめでとう。