今週のお題「父との思い出」
父が亡くなってもう6年になる。
若い頃からのヘビースモーカーで、なかばアル中気味だったが、
その割には大きな病気もなく、パッと見では7歳年下の母よりも
若々しい元気な父だった。
中学や高校でPTAの役員を引き受け、
あの頃はオバチャンたちにもさぞや人気があったであろうと、偲ばれる。
私が言うのもおかしいが、父は二枚目だったから。
そんな父も母が病に伏せてから、急に年老いてしまった。
アルコール量も増えてついに身体を壊し入院した。
今、父のことについて思い出されるのは、
どうしても最期の数年のこと。
病気の方は奇跡的に快復したものの長い入院生活で認知症が進み、
行く先々の病院でいろいろ問題を起した。
母もその頃は闘病していたので、きっと精神的にも身体的にもきつかっただろう。
もっと自分にも出来ることがあったのかもしれないが……。
実家に小さい頃の作文が残っている。
10歳くらいの時に書いたもの。(原文まま)
『おとうさん』
わたしのおとうさんは、おさけとたばことビールとパチンコが大すきです。
おさけは、冬によくのみますが、あまりよっぱらいません。
たばこはよくすうのですぐになくなります。ビールもとってもよくのみます。だから、日曜日にどこかへ
たべに行った時もビールをたくさんのみます。
それからパチンコもすきです。ビールをのんで、帰りにわたしたちだけ帰らせて、自分はパチンコをしてから
帰ります。いつも
「早く帰るからまってて。」
といって一時間ぐらいしてから帰ってきます。
だけど、わたしがすきなところもあります。それは、いつも8時ごろ、さんぽにつれていってくださいます。
おこったら、とてもとてもこわいです。だけど、おかあさんよりずっとすきです。