先日、NHK朝の情報番組のテーマになっていた。
興味深いタイトルだと思ったが、朝は忙しくて観ていられなかった。
他人事じゃない。
いよいよお互いの実家が空き家になった。
それなのに賃貸に住んでいる。
どちらかの実家に住むべきなのはよくわかる。
家賃がまるまる浮くことになるのだ。
理屈はだれにだってわかる。
子ども達も大きくなったし転校の心配もない。
それじゃあ引越しましょうか。
とカンタンに行けば苦労はしない。
現状ではどっちに引越すのもムリだ。
いろいろ問題がありすぎ。
夫には夫の実家に思い入れがあって
自分には自分の実家に思い入れがある。
たぶんそれは誰も同じ。
できることなら
夫は夫の実家に
自分は自分の実家に
子ども達はそれぞれ行きたいところを選ぶ
そんな選択はできないものだろうか。
できないわな……それはもはや家庭崩壊なんだから。
人が住まなくなった家は傷みが早い。
それでなくても古い家だから、隣近所にまで迷惑を掛けることにもなりかねない。
けれども、これからも、たぶんみんなの意見は一致しない。
希望と現実は、いつもかけ離れたところにあることが多い。
先に進むことができるとしたら、それは誰かが折れること。それしかない。
以前に私の実家で相続の話し合いをした時、
本人の前で、知らないくせに、私の夫の実家の狭さを意見したヤツがいる。
そういうことは聞いていたとしても、この場で言うことじゃない。
あんたには関係がないし、この相続には関係がないのだ。
夫は笑って「確かにその通りやけど…」と言った。
あの時は夫は偉いと思った。私みたいに「カチン!」と来なかったから。
あれ以来、わたしはあの女性を信用しない。
なんとなく腹黒さを見てしまったような気がした。
人の弱味を攻撃して、自分の思い通りにことを運びたいような…。
あぁ、またイヤなことを思い出してしまった。
重い問題ではあるが、避けては通れない「実家のたたみ方」。