身体のあちこちが痛んだ週末だったけど
土曜にはずいぶんましになって、天気も良かったので散歩に出かけた。
といっても変わりばえのしない近くの川原。
デジカメとウォークマンだけ持っていく。すこしの時間なので携帯も必要なし。
むしろ休日は携帯持ちたくない。
昨日のように晴天の日は気温も上がってきたので、
川に入って魚とりに興じるファミリーも見られた。
網とバケツを持って川原の道を自転車で走っている子ども達もいる。
今年も夏が近いようだ。
その光景をみて思い出した。
こちらでは、毎年1回、8月の日曜日に「魚つかみ大会」が催される。
(以前はあちこちの場所でおこなわれていたようだが、今は他の場所どうなんだろ)
その「魚つかみ大会」(「ふれあい金魚とり大会」が正式名称のようだ)に
子ども達がまだ小さい頃、何度か参加した。
おもしろいことに、老いも若きも我を忘れて魚を追いかける。
網やバケツは禁止で原則手づかみ。タオルやTシャツや帽子などを駆使して
みんな必死だ。なぜか壮絶な魚つかみ大会なのだ。
きっと原始の本能が呼び覚まされるのにちがいないと思った。
夫がでっかいウナギを取り逃がしたことがあって、みんなで悲鳴を上げた。
でもあのウナギだって、捕ったところでどうよ? 開いて食べられる?
冷静になればそう思えるのだった。
理性と本能のせめぎ合いがここでも繰りひろげられる。
桜の時季は終わったけれど、緑の径もまた美しい。
あの人と一緒に歩いてみたい。
でも夢はいつまでも夢のままで…
想いはきっとそのうち薄れていくだろう。