葵祭が近づくと、いつもは殺風景なこの沢が変身する。
緑と紫のコントラストがとてもきれいだ。
華やかさはないが古風な美しさだと思う。
このカキツバタの色をみると、
今年もまた夏が近づいてきたなあと感じる。
古く平安時代、藤原俊成が和歌を詠んでいる。
「神山や 大田ノ沢のかきつばた
ふかきたのみは いろにみゆらむ」
カキツバタに恋心を託した歌だという。
私も詠んでみたいと思った。
「神山や 大田ノ沢のカキツバタ 咲けど届かぬ 君への想い」
「神山や 大田ノ沢のカキツバタ 薫る風にも みだれし心」
うまく伝えられそうにない。