あれこれ雑記帳

見たことや感じたことをとりとめもなくその日の気分で書きます。

もう一つの人生

人生は1人に1度きり。自分の歩く道は1本道。
でも、ふと思うことがある。
「あの分かれ道で別の道を選んでいたら」って…

昔、25歳が近づいた頃から上司が見合話を次々と持ってきた。
(持ってきて下さった)
そんなに結婚させて辞めさせたいのか?と
自分の役立たずを宣言されたようで、かなりイヤだった。
でも、その見合話はパッと見たところ、まちがいない(安定志向の)人選だった。
1度は見合をお受けしたが、結局は自分の心を揺らすほどのこともなく終わった。

その頃、私は猪突猛進の恋愛をしていて、
まわりの声があまりにも耳に入らない状況にいた。
別れさせようという力が加わるほどに、こっちも死守したい気持ちになった。

上司のすすめる通り、銀行マン的なマジメそうな人と結婚する。
両親も親戚もみんな大喜び…
あのとき私があっちの道を選んでいたとしたら
平凡で地味だけど、もっと安定した日常を送れたかもしれない。
二つの生き方を同時に選ぶことはできないから
別の人生なんて想像でしかないんだけど。

いいなと思っているあの人を見ていて、妙な考えがうかんだ。
あの人は、もしかしたら幻のパートナーだったのかもしれない。
なんて。
「勝手に決めないで下さい。わたしにも選ぶ権利あります。」って
きっとあの人は困った顔をして、言うだろうけどね。