たまに入力の仕事を頼まれる。
昔は、一日中入力作業をしなければならないほど忙しいこともあったが、
このところは、ほとんど仕事がない。
収入的には悲しいが、あれほどの仕事を受ける体力が今はないので
この点においては特に不満はない。
仕事をもらっている会社にしても人員削減か、社員さんの姿がうんと減った。
初めて仕事を受けたのは、もう何年も前のこと。
当初の単価は0.5円だった。ベタ打ちで原稿の種類を問わず。
それがいつの頃からか0.3円にダウンになった。
相場的にはそんなものなのかもしれない。
ただ、それでも値段が出ないということがあって、
コストダウンを打診されることがある。
長年のおつきあいなので、できるだけ受けようとは思っているが、
どうしても困難だと思われるものがあって、一度お断わりしたことがある。
かなり後味は悪かったけど。
ムリなら断って下さいと言われたから(^_^;;)
単価が確か0.2円台くらいで、それも文のほとんどが漢文だった。
漢字は当然、入力に時間がかかる。
異体字も出てくるし、新字に直してくれという指示もあったりする。
もともと読めない漢字もたくさんあるから、手書き文字入力や部首からの検索などにとても手間が掛かる。
わからない字を全部■にしたら、まっ黒なデータになってしまう。
それは、いくらなんでもまずい。
0.3円のために、何やってんだか…って思うことも多いのだ。
今回の依頼も、量は全然たいしたことなかったが、
「単価0.2円で」ということで、内心モヤモヤしながら入力を終えた。
原稿用紙に書かれた手書きの文字が、達筆すぎて読めない…トホホ…な仕事だった。
0.1円をケチるってどうよ、ってつい言いたくなってしまう。