あれこれ雑記帳

見たことや感じたことをとりとめもなくその日の気分で書きます。

待つ女。

最近、俳句の同人誌の文字入力をさせてもらっている。

俳句や短歌がつくれたらいいなあ、と思うけど、自分でつくるのは無理っぽい。

どれも、少ない文字の中に景色や心情が凝縮されている。

何気ない言葉えらびなのに、心打たれる。

ああいうのを詠めるようになるには、かなり修行が必要かと思われる。

 

そんな中で、今回、一つ胸に残った文字「石置くのみの遊女墓」。

 

これはまったくの妄想に過ぎないんだけど、

わたしはいつかの世で、「待つ女」をやっていたような気がする。

それも「酒場の女」よりかは「遊女」に近いかもしれない。

いや、もっと昔。通ってくるはずの恋人を待っていたのかも。

 

ずっとずっと、待っている。

床にかざられた一輪の質素な花を見ながら、そして夜空の月を見上げながら……。

思いが届くことはなく、逢えないまま時は流れ、やがて心だけでなく身も朽ち果てていった。

 

石が積まれただけの墓には、野の花がひっそりと咲いている。

 

どんな生き方をしても、人の一生には違いない。

 

ほんとは、今の世がしあわせなのか。

ありがたく生きなくては……。

とか勝手に納得しているヘンな自分に気づく。

 

でも、

目を閉じると黄色い花が今も心の奥で風に揺れている。

 

 

※今日は、必要に迫られて身体を酷使したため、かなりあちこち痛い。

 ロキソニンの力を借りなくてはならないようだ。

 わたしには問題点もありそうだけど、ロキソニンはとにかくよく効く。