今朝めずらしく父の夢を見た。
父には申し訳ないが、ほとんど父はわたしの夢に出てこない。
存在感がうすい(^_^;)
夢の中で父は、
母が病気でいないので、今日もごはんを食べるために
どこかの定食屋さんに出かけると言っていた。
その店はなぜか「かめや」という名前だった。
そう言えば昨日「かめや」というパン屋さんの記事をネットで見てた。
夢は現実と微妙にシンクロする。それがヘンな具合につながって実におもしろい。
近所のおうちにおじゃましたら、階段で地下鉄の駅とつながってた……みたいな。
これは息子の夢の話。
話はもどって、
「わたしがご飯を作ってあげる」というのが本来の娘の姿だと思えるが、
夢の中ではまったくそんなそぶりも見せず、それどころか「余裕のある人はちがうなあ」と内心思っている。イヤな娘だ。
そして部屋を出ようとして、別の部屋に母がいるのに気づく。
「お母さん、帰ってきてるんやん。お父さんよかったなあ。」
母の表情はよくわからなかったが、お父さんのことが気になって仕方がないと言った。
わたしは父のことは忘れて、ここで母と会えたのがとてもうれしかった。
というような、めずらしく父と母が一緒に出てきた夢だった。
父と母の遺影は、実家の奧の間の壁に並んで架かっているが、
二人ともとてもいい表情をしている。
なぜならその写真は、もともとツーショット写真だったから。
年の頃はたぶん50代。けっこう若々しい。
いよいよ母の最期が近づいた頃、実家の仏壇を掃除していた私は、
抽斗から写真を見つけた。
母にはとっても話せなかったが、きっとその写真を遺影にしてもらいたいとの思いがあったのだろうと察することができた。
お気に入りのツーショット写真だった。寄り添っているような。
その写真をアルバムから抜き出して、仏壇に収めた母の気持ちはどんな気持ちだったのだろうか。自分の写真だけでなく父のことも考えて選んだ母の気持ちは。
考えると胸が熱くなってしまう。
二人が並んでいるその写真は、写真立てに入れて店先にも飾っている。
父や母をよく知る昔からのお客様も多いので、懐かしい話に花も咲く。
そして、何よりも、いつも見守ってもらっているように感じる。
こっちの世界もいろいろあって大変だが、
あっちの世界の二人は、遺影の中ではいつもしあわせそうに見えるのだった。
お父様の遺影と向き合う花梨さんのダイアリーを読んで。