お盆の頃のこと、はじめて本物のヒッチハイカーを見た。
スケッチブックに行き先を書いて、交差点付近で手を上げている。
きれいめの若いお兄ちゃんだった。
この話、家族は誰一人信用してくれなかった。
「そんなアホな……また作り話してえ」
京都市内ではほとんど見かけないからだ。わたしも少しおどろいた。
なんかのロケか?と思った。
通り道なら乗せてあげなくもない。
スケッチブックの文字を一応確認したところ、
高速道路のインターチェンジだった。
遠い。たぶんその行き先だったらむずかしいと思うよ。
あの場所を通る車にそんな方面にいくのとは出会う確率がきわめて低いと思われた。
でも、つなぎつなぎでも目的地に辿り着くのが、ヒッチハイクの醍醐味なんだろう。
ちゃんと到達できたのかなあ。
ヘノヘノさんのダイアリーを読んでて、ふと思い出したこと。