このあいだ、図書館の受付カウンターに飾ってあった本を借りた。
貸出の手続きを終えたところだったが、
タイトルに惹かれて、つい追加して借りてしまった。
頁数360ページ。まあまあの長篇だ。作者の名前は初めて聞く。
ところが、だ。タイトル負けというものがあるようで、内容が残念なものだった。
自分のブログにもそれはあてはまるけど(^^;) まあそれはそれとして。
読めど進めど展開もないし、回想の物語が最初の場面につながって、
最後に読者をうならせるわけでもない。だいいちあのタイトルは必要だと思えない。
登場人物の人間性も納得いかないし…。
と[残念感]がとめどなくわき上がる。
京都の地名・町名には変わったものが多い。
それぞれに謂われがあるのだろう。
この本のタイトルにもなっている「天使突抜」などはその典型で、お宮の広い敷地を突き抜けた通りだったらしい。
そのお宮は今でも存在する。通り名は使われていないが、町名に残っている。
「突抜(つきぬけ)町」は市内のあちこちに存在する。
また魚屋、薬屋、帯屋、饅頭屋その他いろいろな町名があり、かつての町の様子を名前に残しているのかもしれない。
「天使つきぬけ」はロマンチックな名称だ。
ロマンチックな物語を期待した私が間違っていたんだろうか。
※きわめて個人的な感想です。ご了承ください。