前から気になっている建物がある。
大きな通りを一本入ったところに、不思議なアパートらしきものが建っている。
煉瓦造りでハシゴが掛かっている。人の気配もある。
どうしても気になったので調べて見たところ、どうやら旧京都電気鉄道の堀川変電所だった建物らしい。
ずっと昔、この辺りには市電が走っていてそのための施設で、変電所は明治28年竣工だそうだ。
北野天満宮の方から東に走ってきた市電は、ここで進路を南に変えて堀川沿いに南下した。整備された現在でも、中立売の橋にはその名残が残っている。
煉瓦は橋梁の痕跡。かつての鉄橋の真下に飛び石が敷いてある。粋な計らいだ。
先日の記事でも
http://maako5458.hatenablog.com/entry/2012/05/07/160533
この市電のことをちらっと書いたが、この場所を走る市電については記憶はない。
でもなぜか、母が「堀川にチンチン電車落ちたんやで」と話していたことだけは覚えている。両親ぐらいの年配の人にとっては、なつかしい場面が鮮やかに甦るのかもしれない。
すぐ近くにある建物をもう一つ。旧西陣電話局。
壁面の精巧なレリーフが美しい。
大正10年の建設。文化的・学術的に高く評価されているという。
今もNTTが大事に保存している。
ひさしの下にもレリーフぎっしり。
今日のところはお散歩記事にて。
ダイアリーとブログの住み分けが曖昧になってきた。
まあいいっか。どっちに書いても。