元をたどれば夫婦も他人同士。
生まれも違えば育ちも違う。
だから理解できないことも、うんと出てくる。
これはお互いさまのことで、こういう自分も夫にとっては
理解できないことだらけかもしれない。
それでもどこかで折り合いをつけて暮らしている。
結婚生活なんて「我慢と寛容」のくりかえし。
それは「愛情や尊敬」が占めるウエイトよりもはるかに大きい。
(理想はそうじゃないんだろうけど)
夫婦関係はそれでも仕方ないとして、問題は子ども達。
成長してくるにつれて、困ったことに悪い所が似てくる。
こういうところは嫌いだと思っているところに限って
似てきてしまう。つまり血は争えないってこと。
わたしは秘かに夫の悪口を子どもの耳に吹きかけてきた。
もしかすると、知らぬ間に夫も私の悪口をささやいたかもしれない。
あんな所は似るんじゃないよ……と。
それでもやっぱり「血は争えない」ことに気づかされて
残念な気分になることがある。
もっといい所を見てあげなくちゃ。
なんだけど。