人生には波がある。上り坂と下り坂。
上り坂の記憶は薄いが下り坂の記憶はくっきり残る。
このままいつまでも底から這い上がれないのではないか?
と思ったこともたびたびだ。
それでも最悪のことからは免れるようになっているらしく
こうして生きている。ありがたいことである。
「捨てる神あれば拾う神あり」
誰に拾ってもらうというわけでもないが、
運の巡り合わせというものがあるのかもしれない。
そして思うに、底辺をさまよっている時ほど人のやさしさが身に沁みるのである。
わたしは、些細なことでも心の支えにしたくなる。