結婚指輪されてますか？
若き日、あんなに恋い焦がれた左手薬指の指輪なのに、
今では無残な姿になってしまいました。
白魚のように細かった指が（かなり言い過ぎですな）、いつの間にかすっかり貫禄がついてしまい
細い指輪が抜けなくなってしまったのです。
あの頃、子宮筋腫の手術をすることになった私は、病院に行けばベテランの看護師さんが
奥の手を使ってはずしてくれはるやろうと思っていました。ところがやっぱりどうしても抜けません。
手術に臨むには、『指輪、ピアス、入れ歯など金属はすべてとること』
というのが原則であるにも関わらず、指輪がはずれない。
「切ってもらってもいいです」とも訴えましたが、結局そのままで手術することになりました。
（あのオペは大変でした。時間がかかったのは指輪のせいだといわれています。）
あれ以来、手術もＭＲＩも受けることなくずっと来ましたが２、３年前でしょうか、
皮膚に炎症がおこったりしてきたので「これはもうカットするしかない」と決め、
どこで切ってもらえるのかインターネットで調べたところ、なんと
『消防署へ行けば無料でカットしてもらえる』ということがわかりました。知らなかったわ。
近くの消防署に電話で問い合せたら
「緊急の出動がなければ、いつでも出来ますよ」というお返事で
『思い立ったが吉日』と即、駆け付けてカットしてもらいました。
消防士さん３人ぐらいに囲まれて（めったにないのでしょう。こんな依頼は）
キリキリ…と手回しの回転カッターのようなものでカット完了。
「○時○分、任務終了」の掛け声とともに私の指輪は切られ、薬指も拘束から解放されたのでした。
『金プラ買い取り、今がチャンス！！』とあちこちでにぎやかなご時世です。
切れた指輪がチラッと脳裏をかすめることもありますが、
「やっぱりあれは売れないわ…」と思うのでした。
今朝の賀茂川
黄色の花が花盛りです。セイタカアワダチソウのようです。
あんまり近づくとクシャミが出そう…。
