人間だれにも母親がいる。
自分を産んでくれたという事実はゆるぎないものであるが
母親との関係は、誰一人として同じものはないのだろう。
家庭環境や性格によっても違ってくる。
思いやりの強さは愛情の濃密さに比例する。
子どもは母親を尊敬し、また母親にはみんな母性愛がある、
とは限らないのが現実だと思う。
病んで元気のない母親に、こっそりと遺産の相談をするのがいたり
感謝の気持ちを表すどころか「うらみつらみ」を手紙に書くのがいたり
また対照的に、最期を自宅で迎えさせてあげようという一心で尽くしている人もいる。
私のまわりだけでもいろんな関係が見える。
夫の場合、母親に心配を人一倍かけたからという理由だけではなくて
親子の結びつきが強いんだなぁとこのごろ感心している。
これは嫌味でもなんでもない。素直に思っている。