「そういうことか…そういうことね…」
長男がブツブツ言っている。
「何がそういうことなん？」
と私は不審に思って一応訊いてみた。無視されるかもしれんと思いながらも…。
すると手に何やらひらひらさせている。
「おおーっ」私の図書カード！
２、３日前から行方不明になっていて
きのうとうとう再発行手続に行ったのだった。
「どこにあったん？」
「トイレ。ちょっと見えにくいところに落ちてた。」
仕事場の方のトイレは週末は使わないので、全然気がつかなかった。
さんざん捜しまわった努力は何やったのか？ポケットから落ちたか？
でもまあよかった。再発行は簡単にできたものの、どこで落としたかが気になって仕方なかったから。
ちょっと気まずいが図書館に電話をして再発行のキャンセルをしたのだった。
「再発行に１週間かかります」っていうのは、こういう人のための措置だったのか。
