上の子どもがまだ幼稚園に通っていた頃、
その幼稚園はのびのび保育がモットーで、あちこちお散歩や遠足に
連れて行ってもらっていた。
のびのび保育については賛否があろうが、
幼児期にのびのびしなくて、いつのびのびするのかと私は思う。
お勉強とか芸術などに力を入れすぎて、自由時間のない幼稚園って
どうだろうと思う。「遊ぶこと」それこそが大事な時期もある。
いやいや…そういうことを力説するつもりはなかったが。
子どもたちは遠足で、山に登ることがあった。
その時の恒例のイベントとして「チカチカごっこ」というのがあった。
今でもあるのかな?
「手鏡を持って来て下さい。
おうちの方もお時間があれば○時頃から数分間、
山に向かってチカチカと合図をお願いします。」
家の前で鏡を持って山を見ている自分の姿は
他人が見たら不審に思うに違いないと思ったが、
とてもワクワクしたのを覚えている。
そして定刻、山からキラキラが見えたとき
涙が出そうになるほどうれしかった。
ささやかなイベントだったが
こんな私にとっても、感動の一コマとなって心に残っている。
比叡のお山をみて思い出したこと。